自分にとって非常に大切な11ポイントマッチを僅か3ゲームで負けた。どこに問題があったのか振り返ってみる。
当日、バイキングの朝食をいつも通りの分量だけ食べたつもりだが、どめるんさんから「食べ過ぎでは?」と忠告を受けた。
最終日は深夜に及ぶ長丁場とは決してならない。その上会場には常に食べ物があって細かな栄養補給も容易だ。よっていつもより少な目くらいが良いのかもしれない。
相手に関する情報がまったくなかった。いや前日の試合が遅くまでかかったこともあり、情報を得ようとしなかった。「相手のことをまったく考えず、白紙で挑む」といえば何やらサムライのようでかっこいいかもしれないが、誤りだ。情報はあるに越したことはない。特に相手のキューブ傾向は絶大な情報だ。また万が一にも相手にダイスチートの可能性があれば、バッフルボックスを使うべきだと判断できる。
前日の最終戦で私の試合を観戦しつつ応援してくれる人物がいた。このような人は本当にありがたい。私に勝って欲しいと思いながら見ているのだから、私にとって良い影響しかない。ならば、次の試合がいつ始まるかをその人に伝えるべきだった。また観戦してもらえるなら私にとって大きなプラスだ。
大きなトーナメントの準決勝や決勝ともなれば、通常はみんなプレイが重くなる。すなわち何気ないプレイにも必要以上に気を遣い、目に見えてプレイ速度が遅くなる。だから私は意識してゆっくりプレイすることを避けた。しかしそれは同時に浮ついたプレイに結び付きやすい。しっかり考えず、表層的な手(ブロットを残さない手)を選びがちだ。
「しっかり根を張り、且つ軽やかに」。そのような状態が理想だろうし、日頃から心掛けるべきだ。
1年ほど前からだろうか。矢澤亜希子さんは何でもない対戦でも「世界選手権の決勝戦のつもりだプレイする」と言っていた。そして実際に今年の決勝を戦った後、世界チャンピオンとなったことは皆さんご存知の通りだ。亜希子さんはこのようにして世界選手権を制する準備を着々と整えてきた。