近所にあるコーヒーショップのオーナーと話していて、「バックギャモンのトレーニングって何をするんですか?」と不思議そうな顔をされた。
テニスや野球のトレーニング(練習)であればイメージしやすいが、バックギャモンならはてなマークが付いて当然だろう。
私の場合、1997年末から2001年頃までひたすらトレーニングを積んだ。
具体的にはこうだ。
序盤、中盤、終盤、キューブの四つに分け、スケジュールを組む。
例えば8-10時は序盤、10-12時は中盤、13-15時は終盤、15-18時はキューブといった具合だ。
題材は実戦で間違えた特定のポジションである。
そのポジションをどのように捉え、どのコンセプトを当てはめれば最善手へたどり着くか考えるわけだ。
その結果としてたくさんの格言が生まれた。
「トレーニングを積んだ」と書いたが、何のことはない、単に楽しかっただけだ。
とにかく面白かった。
その合間に週二回のシュエットと週一回の例会があった。
またオンラインサーバーであるGamesGrid(現GridGammon)でもプレイした。
対戦とトレーニング(研究)の時間比は4:6か3:7くらいだったと思う。
多くの人はひたすら対戦だけを繰り返す。
それが自然だろう。
私の場合は何が何でも強くなりたかったので、その早道としてトレーニング(研究)の時間をたくさんとった。
例えば、ゴルファーがひたすらゴルフコースでのラウンドを繰り返すだけで上手になるか?
テニスプレーヤーが試合だけをやって上達するか?
将棋指しが対戦だけで高段者になれるか?
実戦とトレーニング(研究)の巧みな組み合わせが上達への鍵だ。