一週間前に終わったラスベガスオープンのダブルスを振り返ります。
私はシカゴ在住のCarter Mattingと組み、都合4ラウンドを戦いました。うち3ラウンドの棋譜が手元にありますが、かなり良くプレイ出来ており、全てのパフォーマンスレーティングが2点を切っています。
正直なところプレイ中に1+1が2になった実感はなかったのですが、ほとんどブランダーを犯さなかった事から、とても良いコンビネーションだったのでしょう。
二人の意見が食い違った場合、相手が納得できる説明をしてくれない限り、私は絶対に譲りませんでした。そんな頑固さもプラスに働いたようです。
下図は二回戦のAlan Grunwald&Joe Friedman組との試合から。スコア0対4(7ポイントマッチ)と負けている場面で気持ちよくリダブルを返した瞬間です。
(320点のリダブル、200点のテイク)狙い通りにギャモン勝ちして、一遍にマッチを勝ちました。
準決勝は望月正行さん、横田一稀さんペアでした。スコア6対1(7ポイントマッチ)とリードして下図の局面を迎えます。
私達が安易に選んだ4/2はとても悪い手でした。エラー値にするとたったの12点ですが、きちんと考えれば5/3の優れていることは明らかです。特に時間に追われていたわけでもなく、しっかりと考えて最善手を選ぶべきでした。
このゲームでギャモン負けを喰らい、最終ゲームを迎えます。
4の目で13/9は決まり。5の目で21/16の飛び出しか、9/4の安全策かの二択です。私はどちらかと云えばレースリードから9/4を主張しましたが、最終的にカーターの主張する21/16を選びました。これは彼のグッドチョイスであり、こちらが勝率で1.3%も勝ります。
このゲームを勝った望月・横田ペアは、決勝戦も勝って見事優勝しました。準決勝で少しヘッジをしていた私たちがそれを熱望していたことは云うまでもありません(笑)。