この数ヶ月、三手目に取り組んでいます。
初手の出目は15種類しかありません。サイコロ二つの組合せは36通りですが、初手にゾロ目はないので30通り。そして13と31のように同じ出目が二つずつあるので、半分の15種類になるわけです。これを全部身に付けることは、それほど難しくないでしょう。
それが二手目になると、15×21で315種類にふくれあがります。いやいや、初手の34や46などはいくつかの動かし方が考えられるので、初手のバリエーションを27種類とみなせば、27×21で567種類にもなります。これをすべてマスターすることは並大抵ではありません。でも世界を見渡せば、身に付けていると自信を持っていえるプレイヤーがかなりの数存在するでしょう。
では三手目ならばどうか。そのバリエーションはざっと見積もっても27×30×21=17010種類です!!! 熱心に取り組んで2年、下手をすれば5~10年かかるかもしれません。そもそもどの手が最善かを確かめるため、ソフトウェアを使ったロールアウトは不可欠ですが、そのためにも膨大な時間を要します。
私はこの三手目たちを、完全とは言えなくてもある程度自分の納得できる状態まで身に付けたいと思っています。もちろん丸暗記することが目的ではありません。「どうしてこの手が最善手なんだろう?」という考えを通して、より多くのコンセプトを発見していきたいのです。
ところで今、私は日本にいます。個人的な事情から、先週の金曜に飛行機をキャンセルしました。特別なことがない限り、明日からの大阪オープンに参加する予定です。
会場となる建物の地下二階に『カレーリッツ』という名の小さなお店があります。ここのカレーが私は大阪ナンバーワンだと思っています。大会に参加する方は、お昼にでもいかがでしょうか。メニューには「カレー」と「カリー」がありますが、必ず「カレー」の方をどうぞ。こちらが手作りの絶品なんです。