3回戦はモスクワから来たパヴェル=シロコフとです。こちらから出目を記録させて欲しいと申し出る前に、彼の方から試合をビデオで録画したいと言って来ました。何という幸運でしょう!
19ポイントマッチを6対0とリードし、次のゲームも4点勝ちの大チャンスを迎えましたが、ポコンと当てられ、そこから陣地を作られて4倍キューブが返って来ました。これを引いてそのまま負けて6対4です。ここからは泥仕合のように接戦が続き、15対16となりました。
私からダブルして絶好のギャモン勝ちを狙える形となりましたが、私の陣地がクラッシュして2ブロットが発生し、二枚とも打たれて逆にギャモン負けのピンチに直面します。しかし5ポイントボードに休むことなくエンターし、最後はあろうことかギャモン勝ちしたのです。私の記憶にもあまりないアンビリーバブルなゲームでした。
4回戦の那須さんとの試合は、夜9時に始まりました。日本人との対戦は複雑な気分ですが、お互い勝ち上がって来たからこそで、むしろ喜ばしいと考えるべきでしょう。
生ギャモンとネットを含めて何度も対戦した間柄ですが、あらためて向き合うと、まず姿勢のよいことに感心しました。そして身体が揺れません。凛々しい(りりしい)という表現がピタリではないでしょうか。
試合の方は、私が一方的に点数を重ね9対0となります。那須さんは「このままではいけない」と考えたのでしょう。盛んに口を使うようになりました(笑)。これは参考になりました。相手がよい気分でプレイしている時には、何かを変えるように試みる戦略は有効でしょう。
それが功を奏したのか、那須さんが4ゲーム続けて勝ち、9対4と点差が縮まりますが、18対4のクロフォードゲームとなり、最終的には19対5で勝ちました。これでベスト16です。
順子さん、ろこちゃん、高橋君が、自分の試合のない時は、じっくり椅子に座って日本人の試合を観戦している姿が印象的でした。
那須さんとの試合も出目だけを記録したのですが、さすがに深夜12時を過ぎて入力する気力がわきません。帰ってそそくさと身体を横たえました。