ファラフェル(Falafel)は自他ともに認めるバックギャモンの超強豪だ。
ジャイアンツ・オブ・バックギャモンでは一位にランクされること二回。
彼とのポジション談義は極めて有益で楽しい。
何故なら私が理解できていないポジションに対して彼がしばしば「こんなの明らかだ」(Obvious)と断定するからだ。
この言葉が聞きたいがために彼と談義していると云ってもよいだろう。
私は彼の「Obvious」を聞くとすぐさま頭が活性化し、「どうして彼にとってObviousなのか?」と考え始める。
非常に明確なコンセプトやロジックがあるからこそ、彼は断定するからだ。
もちろん彼にとってObviousでないことも多々あるから、そんな時は「実戦なら3分考えたい」「はっきりしない」などと云う。
残念ながら彼のこのような言葉は私にとって益とならない。
ちなみに日本人は断定を避ける傾向がある。「気がする」などとよく聞く。合理的と云われるアメリカ人でもそうした傾向はある。とは言え、たわいのない日常会話とポジション談義を私は区別したい。